ペットは家族の一員です。

アロマセラピーが人間に効果があるなら犬や猫にも良いはずと安易に考えがちですが、ペットの嗅覚感覚と身体のしくみは人間と大きく違います。知らないで使うと大切な小さな命も危険にさらしかねないので要注意です。以前、私が買っていた猫が怪我をしたのでティーツリーの精油で傷口を消毒したところ、急に猫が嘔吐反応を起こしたことがありました。調べたところ猫にはティーツリー系のエッセンシャルオイルは厳禁だと知り、慌てて応急処置をしましたが、大変、反省しました。

特に猫は多価フェノール系のエッセンシャルオイルは肝臓で分解する機能がないのでとても危険です。以下ワンチャン、猫ちゃんに危険なエッセンシャルオイルです。

猫ちゃんに危険なエッセンシャルオイル

シナモン、ティーツリー、タイム、バーチ、ユーカリ、ウィンターグリーン、オレガノ

ワンチャンに危険なエッセンシャルオイル

アニース、ガーリック、ユーカリ、ジュニパー、ヤロウ、クローブ、タイム、ウィンターグリーン

 

それに対し、比較的安全と言われているオイルもあります。以下はペットの気持ちを落ち着けたり、害虫退治などに役立つオイルです。

 

犬、猫に安全なエッセンシャルオイル

カモミール、ラベンダー、シダーウッド、ゼラニウム、ペパーミント（諸説有り）

ただし使用する際は以下に十分ご注意下さい。

ペットを飼っている人がエッセンシャルオイルを使用するときの注意点

＊ディフューザーを使うときは直接ペットに噴霧しないところに置く。出来る限りその部屋にペットが入らないように気をつける。

＊エッセンシャルオイルは絶対にそのまま直接動物につけない。

＊動物が舐めないように最新の注意を払う。

そして、安全なエッセンシャルオイルでも、必ず十分希釈して使用して下さい。少なくても人が使用する濃度より１０倍以上で希釈しましょう。

医療研究機関NOVA Science のサイトには、人間の嗅覚細胞が６ミリオンなのに対し犬は４０ミリオンあると書かれています。つまり、ペットにとって強い香りは、まるで全身に香水を振りまいている人と狭いエレベーターに閉じ込められるのと同じくらい苦痛なのです。

ペットの好きな香りも様々です。私たちが好きなシトラスの香りも、ほとんどの犬や猫は大の苦手のようです。そういえば私が昔飼っていた猫ちゃんは歯磨き粉とペパーミントのガムには目がなく飛びついていました。どうやら人間と同じく猫も犬も香りの好き嫌いはそれぞれの様です。獣医さんに相談したり、ペットを十分観察してアロマを利用して下さい。