- お肌を変える酸
アメリカで10年ほど前から酸によって肌の角質をとり、お肌を若く保つケミカルピールが人気です。エステサロンや医師が行うピールから化粧品に含まれているものなどそれぞれ濃度に違いはありますが成分はおなじです。ここでその成分を紹介します。
AHA (Alpha Hydroxyll Acid)
アメリカではAHAが十年ほど前に紹介されピールの旋風を巻き起こしました。AHAはアルファハイドロキシー酸の総称でその中にはフルーツ酸やグルコール酸乳酸等が含まれます。エステ等で行われるいわゆるピールという強い酸で角質を除去すサービスはグルコール酸が使われます。最近ではグルコール酸も少し分子の形態を変えて刺激のないピールが出来るようになりました。乳酸は大昔クレオパトラがミルクバスに入って美肌を保っていたのは有名な話ですが家庭でよく行われるヨーグルトの美肌パックはこの乳酸の角質除去の効果にあります。
ビタミンC
アスコルビン酸 : よく出回っているビタミンCです。ビタミンCの抗酸化作用は昔からシミの治療によいとされ化粧品の成分やサプリとして多くの会社から売られています。ビタミンCはアスコルビン酸といい酸化しやすく、また直接皮膚につけると刺激があり、空気に触れて酸化を起こして持続時間が短いといわれています。
BHA (Beta Hydroxyl Acid)
古くなった角質を剥がすピーリング効果がありますがAHAは水溶性に対してBHAは脂溶性で表面だけでなく、毛穴のおくの皮脂分泌が盛んな部分にも浸透、角質やたんぱく質を溶解する働きがあることから、ニキビ治療薬に広汎に使用されています。サリチル酸やグリチルリチン酸、時カリウム等が代用的。
MHA (Multi Hydroxyl Acid)
上記のAHAとBHAとその他の酸の利点だけを利用できるよう合成された複合ハイドロキシー酸です。分子を大きくし、必要以上の浸透をコントロールして優しく表皮の表面の角質を剥離します。深く浸透しすぎず ピール後の炎症もなく真皮のダメージもありません。
TCA (トリクロール酢酸)
よくブルーピールとして知られている酸AHAやBHAよりも強く角質だけでなく、表皮から真皮部分にかけてまで働きかけて細胞のターンオーバーを促進してシミ、ニキビ痕に効果がたかい。また真皮層に刺激を与えてコラーゲンやエラスチンを増やす作用もあるのでシワやたるみにモ効果的です。反面有色人種が使用すると炎症等の原因で色素沈着を起こす等の副作用がでることもあります。
ビタミンC
アスコルビン酸 : よく出回っているビタミンCです。ビタミンCの抗酸化作用は昔からシミの治療によいとされ化粧品の成分やサプリとして多くの会社から売られています。ビタミンCはアスコルビン酸といい酸化しやすく、また直接皮膚につけると刺激があり、空気に触れて酸化を起こして持続時間が短いといわれています。
ビタミンC誘導体 : アスコルビン酸をリン酸やマグネシウムと化合させたビタミンC誘導体です。リン酸アスコルビン酸マグネシウムまたはリン酸アスコルビン酸ナトリウムがありますがこれはより深く浸透して効果がみられます。これは日本のポーラ化粧品が開発し1987年にパテントをとって美白のルミエラのラインで売り出し大売れした成分のものです。今はパテントが切れて他社でも発売されて盛んに巷に出回っています。浸透性をよくするため、超音波を使ってもっと深く導入してシミを薄くするやり方がエステや医療機関で行われています。
ビタミンCエスター : 最近の一番新しいビタミンCはビタミンCエスターです。CエスターはビタミンCをパームオイルから取れたパルミティック酸とくみあわせたビタミンC です。これは安定性、浸透性、吸収性みな優れて持続効果も長いビタミンCです。
コラーゲン
コラーゲンは体に最も多く存在するたんぱく質で体内のたんぱく質の30%を占めています。その役割は血管や内臓、骨や軟骨等の形を保つための構造材であったり、細胞同士をくっ付ける為の接着剤であったり、このほかにも細胞の増殖や器官の形成、傷口の治療等のはたらきがあります。皮膚の中では真皮の70%を形成するのがコラーゲン繊維状のたんぱく質です。コラーゲンはエラスチンで束ねられ水分を保つヒアル ロン酸等とともに肌の弾力を作っています。
コラーゲンは繊維芽細胞で生成されますが、年齢と共に生成量が減っていきます。コラーゲンの生成はこの繊維芽細胞をクリックさせる物質です。一般にビタミンAが一番効果的だといわれています。(レチノール、トリチノイン)他にビタミンC、数種の自然の植物性の物質もこの繊維芽細胞を間接的に刺激してコラーゲンの生成を助けます。
一般にコラーゲン配合の化粧品がよく販売されていますが、残念ながら分子が大きすぎて真皮の中までは浸透していきませんが保湿の役目はします。 また良くコラーゲンのドリンク剤が販売されていますが残念ながら消化の途中でアミノ酸に分解され必ずしもコラーゲンとして真皮の中で再合成されるとは限りません。 ただしたんぱく質の摂取の少ない人はこういう形で蛋白質を補うことは決して悪いことでは無いと思います。
エラスチン
コラーゲンがプリンプリンの肌を作る組織ならば、“エラスチン”はピンと張った素肌を作る組織。コラーゲンを束ねる役目をする繊維のたんぱく質。またの名を“弾力”繊維とよばれるエラスチンはコラーゲン活性と共に活性しコラーゲンの衰退と共に衰えるというまさに二人三脚の組織といえるでしょう。
ヒアルロン酸
コラーゲン、エラスチンと共に真皮を構成する成分で真皮だけではなく表皮の水分を保持する若い素肌を保つためには必要不可欠な酸性ムコ多糖類の一つです。 “ヒアルロン酸”。美容情報に敏感な人なら“1グラムで6リットルの保水力がある”という表現を聞いたことがあるはず。これは例えれば重さ1グラムのスポンジに6リットルの水をふくませることが出来ると考えてください。でもこれはあくまでも理論上のことで、実際はヒアルロン酸1グラムで80ミリリットル程度だといわれています。
レチノール
最近どの化粧品会社も盛んにレチノールを配合しお肌の若返りを謳っています。表面から吸収された後レチノールはレチノイン酸という物質に変化しその後基底部の皮膚細胞に働きかけ新しい細胞が生まれ皮膚が若返るからです。またコラーゲンを増やす働きもします。レチノイン酸は直接細胞に働きかけるため医師による処方しか認められていませんがレチノールは化粧品の成分として許可されています。このビタミンAの種類はいろいろありますが、その中でも化粧品に使われているのは分子が安定していて酸化しにくい特性をもつレチナイルパルミテートが殆ど使われています。
レチノイン酸 〔医薬品〕
トレチノインともよばれ、医師しか処方出来ないビタミンAのお薬。 表皮の下から新しい皮膚を作り、真皮のコラーゲンも増やします。アメリカではジョンソンジョンソン社の特許品でレチンAとして最初はニキビの人のお薬として使われていました。でもニキビが治るのに加えてシミ、シワも劇的に改善することから1997年にレノバと名前を変えてお肌の若返りの薬として売り出され、その当時は日本からアメリカにレノバを多くの女性が買いにきたものです。今は日本でも医師がレチノイン酸を処方した治療をしています。 ただレチノイン酸を直接肌につけると一時的に赤くなり、お肌がぼろぼろに剥けるので治療をあきらめるひとが少なくありません。最近販売されているレチノイン酸配合のドクターズコスメの商品は炎症があまり出ないように作られているのでつらい思いをしないで治療ができます。